年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「うん。あと何年かしたら由也くんの奥さんが由也くんのご飯作るんだなあって」
「そだね……。でも月に何度かは夕飯を食べに来るから。たまには泊まります。綾香さんの手料理は美味しいし」
「うん」
由也くんは、白玉は絶品ですね、と箸でお味噌汁の白玉を摘んで口に入れた。そうだ、私は恋人なんだ、どこの夫婦よりも甘くて仲良しの恋人になるって決めたんだ。由也くんに奥さんが出来たって関係ない、奥さんは家族だ、由也くんの母親がもう一人出来たと思えばいい。
由也くんは支度を取り替えるのに自宅に寄ると言って私より先に家を出る。玄関で由也くんにコートを着せて鞄を渡す。