年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「何だよ話って」
「愛人じゃないもん」
「別れたのか?」
「愛人じゃない。恋人だもん」
「恋人??」
「由也くんに奥さんいたって私は恋人でいるもん」
「……なんだ、別れたんじゃないのかよ」
鎌谷はボソリと言い、コーヒーを啜る。
「どこの夫婦よりも甘くてラブラブな恋人になるって由也くんと決めたの」
「……」
「奥さんって家族じゃん。由也くんのお母さんが一人増えたと思えばいいもん」
鎌谷はコーヒーを啜って黙っていた。やっぱり私を不道徳人間だと軽蔑してるんだろう。
「だから……だから何なんだよ」