年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
今日は私の誕生日、28回目の。
「ふふふ~んふ……」
鼻唄混じりにアパートのキッチンに立つ。
「から揚げでしょ、オニオンスープでしょ、冷やしトマトでしょ。あ、ビール買い忘れたぁ! あと炭酸水! どうしよ……由也(よしなり)くんにメールしよっかな」
ケーキは彼が買ってくることになってる。付き合って3年の彼。3つ年下だけど……そろそろだと思う。
「話ってなんだろ。結婚しよ……なあんて。きゃあああ!」
まさか仰天の告白をされるなんて思ってもみなかった私は、プロポーズされる妄想をして両手で頬を押さえていた。