年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「しょうがないじゃん……由也くんこそ余裕で」
「嬉しいから。結婚式も旅行も星も」
「なんかズルい……」
インターチェンジを降りて木々の中を走る。初めて来た高原、名前こそ聞いたことはあるけど、何にもない森の中だった。新緑どころか木々は芽を吹き出したばかり。車は山の中腹にあるホテルに到着し、チェックインした。通された部屋はスイート、窓からは富士山も見えた。
荷物を片付けてお茶を飲む。夕飯を会場で食べてお風呂にはいる。明日に備えて早めにベッドに潜り込んだ。