年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「感動?」
「感動!」


 太陽のように自ら光を放つ恒星ではないのにキラキラと輝いている。土星って光るんだ!、と言うと由也くんは笑った。


「土星までの距離って知ってますか?」
「ううん」
「土星と地球の位置にもよるけど13億キロメートル」
「ふうん」


 13億キロと言われてもさっぱり分からない。


「時速4万キロメートルのロケットなら3年半」
「ふむー。ロケットは乗ったことないからピンと来ないよ」

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