年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「30年後も一緒にいましょう」
「うん……」
「57年後も」
「うん……」
「500年後も」


 背中に当たる由也くんの体が暖かい。


「人間の世界なんて星の命に比べたらあっという間かもしれません」
「そだね」
「そんな僅かな時間、せめて大切な人と過ごしたいって思います」
「うん……」


 私は振り向くようにしてキスをねだる。由也くんは軽く唇を重ねたあと、私の体をくるりと回して正面にすると抱きしめた。

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