年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
こんな優男に社員の手綱は引けないだろうと。
「確かに由也くんにトップは無理だと思う」
「僕もそう思います」
「そこ、否定しようよ」
兄である長男が会社の後継者として育てられるのを羨ましく思う一方、自由気ままに生活してる次男という立場も心地好かった。大人になったら本当に自由にやろう、この家を出て本当の意味で自由に生きたい、普通の生活をしたい、そう思って大学までやってきた。
「普通の生活?」
「うん、そう。週末には両親がいて出掛けたり、親戚の人からお年玉をもらったり、そういうこと」
「ふうん」