年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
由也くんはまたにこにこして今度はブロッコリーを差し出した。そんな小さな会話も幸せだった。恋人以上奥さん未満、もしかしたら一番の立ち位置かもしれない。朝食を終えて部屋に戻る。由也くんは本当に昼寝をするみたいだった。カーテンを引き、部屋を暗くする。寝室のベッドにゴロンと横になる。私も真似をして自分のベッドに横になった。
由也くんとここへ来て3日目、こんなに長く一緒にいたことは無かった。でも不思議だった、一緒にいることが自然で普通で当たり前で。互いに粗が見えて嫌気が差して成田離婚とか、そこまでいかなくても喧嘩ぐらいすると思ってたのに、こんなに安らぐなんて想像していなかった。そんなことを考えるうちに意識が落ちた。