年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「なんか気まぐれな感じ」
「そうだね。でも太陽の重力に振り回されたあげく燃えたり手を離されたり、ちょっと可哀相な気もします」
「ふうん」
優しい由也くんならではの解説に微笑ましくなる。
由也くんは夕飯を食べ終えて焙じ茶を飲み、優しくキスをしたあと帰り支度をした。玄関まで見送りに行く。再びキスをする。私は由也くんの背中に手を回してスーツを掴んで小さな抵抗をした。
「また来るから」
「うん……」
私はゆっくりスーツを離し、由也くんを見送った。