年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

「う~、おいひいっ」
「やっぱ美味いよな」


 鎌谷も冷し中華を注文した。二人で勢いよく麺を啜る。


「でも酢が効いてないかも」
「そうか? ほらよ」


 鎌谷はテーブルの隅にある酢を差し出した。私はたっぷりと回しかけた。


「かけ過ぎじゃねー??」
「そうお? 今日は暑いからサッパリしたいじゃん」
「サッパリしたほうがいいのはお前の顔じゃね?」
「うるさいわっ」
「なんかむくんでるぞ」


 口の悪さも相変わらずで、私はあの高級チョコは鎌谷の自作自演だと確信する。


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