年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
 ……堕ろそう、由也くんに内緒で中絶しよう、そう思った。万が一由也くんの父親にバレたら由也くんは勘当される。今まで副社長として頑張ってきた由也くんの努力が無駄になる。
 同意書のサインをどうしよう。ふと浮かんだのは鎌谷だった。携帯を取り出し鎌谷に電話する。


「会いたい」
「はああ? てめぇ人の昼寝を邪魔した上に呼び出しかよ」


 鎌谷はブツクサ言いながらも出掛ける支度を始めてくれたようだった。





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