年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「ってコトは、ライバル会社に勤める私を社長は認める筈が無い、よね。例え退社したとしても」
由也くんは黙って頷いた。しばらく二人で沈黙したあと、由也くんは再び声を出した。
「で、僕なりにいろいろ考えました」
私と何とかして結婚出来ないか付き合っていけないか、生涯の伴侶としてそばにいられないか、いろいろと考えた、と。
「考えたけど、やっぱり別れるのが一番だって判断した」
由也くんは正座した足の上で握っていた拳を更に握りしめた。