年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
 由也くんの言う通りだ、忘れたらいけない。辛いからって蓋をしちゃいけないんだ。それなのに私は由也くんと別れて縁談に逃げ込もうとした。

 翌日、由也くんに付き添われて退院する。次に入院するときは出産するときにとナースステーションの看護師さんが言う。ガラスの向こうに並べられた保育器には赤ちゃんが眠っていた。涙が込み上げたけど必死にこらえて産婦人科を後にした。




< 297 / 600 >

この作品をシェア

pagetop