年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

「綾香さんお疲れ様」
「ううん、由也くんこそ。運転疲れた?」


 運転は好きだから苦じゃないよ、と由也くんも私の隣に腰掛けた。


「落ち着いた?」
「うん……」
「逆に思い出した?」
「……」


 自然に涙が零れる。泣いたって赤ちゃんが戻って来る訳じゃない。泣けば赤ちゃんが許してくれる訳じゃない。


< 301 / 600 >

この作品をシェア

pagetop