年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「そだね……泣いてばかりじゃ赤ちゃんも心配するね」
「きっと空の上から僕たちを見てると思う。人は亡くなったら星になるって言うでしょう?」
そして偶然にも、不思議な夢を見た。夜空の中で雲のようなふわふわした物体の中で赤ちゃんがすやすやと寝ていた。突然泣き出した赤ちゃんに私が寄り添い、赤ちゃんの頬にちゅっとキスすると赤ちゃんはニコニコと笑った。まるで、私を怨んでなんかいない、ありがとうって言ってるみたいに。
翌日、由也くんと約束した。もし次に赤ちゃんを授かることがあったなら必ず産むって。絶対に中絶なんかしないって由也くんと空の赤ちゃんに誓った。