年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
その晩、由也くんは来なかった。寝る頃になって今日は挨拶しなくてごめんなさい的な内容のメールが来た。私は寝たフリを装って返信しなかった。ムカついたしイライラしたし悲しかった。見えないところでなら何をしてもいいって言われたみたいで腹が立った。そして虚しかった。若くて素直で純粋な方が女はいいって。寝不足で出勤してスマ乳のホームページを見た。笑顔の由也くん。
「どうせ私は三十路過ぎ~。なんか文句ある??」
「無いですう♪ そういうオバサマがいるから私が引き立てられるんです♪♪」
「ほっとけ。そういや彩ちゃん結婚すんの?」
「はい。結納も済ませたところです」
「ふうん。おめでと」
「先輩はまだですかあ? 行き遅れますよ、あ、もう行き遅れてますね♪」
「まあね」
彩乃は、今度式場を見に行く、と言った。神前にするか教会にするか迷ってて、と自慢げに話す。私も昔は知人の結婚式には目を輝かせて聞いた。食いつくようにして聞いた。でも今の私には聞いても何の得にもならない上に惨めにさせるばかりだった。
「どうせ私は三十路過ぎ~。なんか文句ある??」
「無いですう♪ そういうオバサマがいるから私が引き立てられるんです♪♪」
「ほっとけ。そういや彩ちゃん結婚すんの?」
「はい。結納も済ませたところです」
「ふうん。おめでと」
「先輩はまだですかあ? 行き遅れますよ、あ、もう行き遅れてますね♪」
「まあね」
彩乃は、今度式場を見に行く、と言った。神前にするか教会にするか迷ってて、と自慢げに話す。私も昔は知人の結婚式には目を輝かせて聞いた。食いつくようにして聞いた。でも今の私には聞いても何の得にもならない上に惨めにさせるばかりだった。