年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
翌日、私はまたあのデパートに出向いた。別段用事があったわけじゃないけど、ただ何と無く。そこには昨日見かけた女の子がいた。彼女に気付かれないようにキョロキョロする。
「今日は由也くんはいないのか、なあんだ」
なあんだと言いつつもほっとした。由也くんのそばに女の子がいたらヤダなって思ってたから。彼女の首にはカードがぶら下げられていた。
「第一営業部 武内志緒。ふうん」
研修生とも実習生とも書いてない。一般の社員なんだと思う。なら高卒か短大卒で入社したコなんだろう、肌のつやからして20代になったばかりの感じがした。ぷにぷにと突きたくなるような頬、可愛い色のチーク、アイシャドウ。ほんわかした雰囲気は由也くんに似合いそうで。私はフンと鼻を鳴らした。年齢じゃないもん、と自分に言い聞かせる。大体このコが由也くんを狙ったところで由也くんはどこかの令嬢と結婚するんだから。その“武内志緒”というコはスマ乳商品をチェックすると売り場から消えた。
「今日は由也くんはいないのか、なあんだ」
なあんだと言いつつもほっとした。由也くんのそばに女の子がいたらヤダなって思ってたから。彼女の首にはカードがぶら下げられていた。
「第一営業部 武内志緒。ふうん」
研修生とも実習生とも書いてない。一般の社員なんだと思う。なら高卒か短大卒で入社したコなんだろう、肌のつやからして20代になったばかりの感じがした。ぷにぷにと突きたくなるような頬、可愛い色のチーク、アイシャドウ。ほんわかした雰囲気は由也くんに似合いそうで。私はフンと鼻を鳴らした。年齢じゃないもん、と自分に言い聞かせる。大体このコが由也くんを狙ったところで由也くんはどこかの令嬢と結婚するんだから。その“武内志緒”というコはスマ乳商品をチェックすると売り場から消えた。