年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「まだ決まった訳ではないんですが」
「な、何に」
由也くんは少し間を置いた。
「彼女にしようと考えてます」
「だから何に?」
「フィアンセにしようと思ってます」
「フィ……ええっ!」
私は驚いた。てっきり何処かの社長令嬢とか名家の令嬢とか、お見合いすると思ってたから。いや待て、彼女だって令嬢かもしれない。だって自分の息子を社会勉強だからと営業にほっぽり出した社長のことだ、奥様になるコにだってそういう修業をさせてるのかもしれない。
「な、何でスマ乳の営業部にいるの」
「ほら話しましたよね、営業事務が足りなくて総務から借り出したって」
「いや、だからそうじゃなくて名家の令嬢がどうしてスマ乳で働いてるの」
「武内さんは名家の令嬢じゃないです、普通のサラリーマンのご家庭で」
「へ??」
私はまた驚いた。何故、何故普通のコがお妃候補になるのか分からない。
「父はあの通り、他人は信用しません」
「あ、うん。商品開発室の一件でしょ」
「はい。自分の息子にすら裏切られた人ですから」
「でも何故に一般ピープル?」
「お見合いは大抵、親御さんの思惑があります。会社同士の駆け引き、社内の重役連中なら自分の地位の安定などです」
「まあ、そだね」
「な、何に」
由也くんは少し間を置いた。
「彼女にしようと考えてます」
「だから何に?」
「フィアンセにしようと思ってます」
「フィ……ええっ!」
私は驚いた。てっきり何処かの社長令嬢とか名家の令嬢とか、お見合いすると思ってたから。いや待て、彼女だって令嬢かもしれない。だって自分の息子を社会勉強だからと営業にほっぽり出した社長のことだ、奥様になるコにだってそういう修業をさせてるのかもしれない。
「な、何でスマ乳の営業部にいるの」
「ほら話しましたよね、営業事務が足りなくて総務から借り出したって」
「いや、だからそうじゃなくて名家の令嬢がどうしてスマ乳で働いてるの」
「武内さんは名家の令嬢じゃないです、普通のサラリーマンのご家庭で」
「へ??」
私はまた驚いた。何故、何故普通のコがお妃候補になるのか分からない。
「父はあの通り、他人は信用しません」
「あ、うん。商品開発室の一件でしょ」
「はい。自分の息子にすら裏切られた人ですから」
「でも何故に一般ピープル?」
「お見合いは大抵、親御さんの思惑があります。会社同士の駆け引き、社内の重役連中なら自分の地位の安定などです」
「まあ、そだね」