年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
しばらく泣いて落ち着いたあと、ケーキを突きながら由也くんの話を聞いた。
春先に採用したばかりの新入社員が持たずに辞め、家業を継ぐとベテラン社員が実家に帰り、営業部は人手が足りずにっちもさっちも行かなくなった。営業には出さないと公約していた営業事務の子も渉外に借り出され、またそこから退職者も出た。悪循環。勿論中途採用もしたがすぐに戦力にはならない。ギスギスした雰囲気の中、せっかく採用した社員も辞めてしまう。
「仕方なく人手に余裕のある総務部の方に声を掛けまして」
即戦力が欲しい由也くんは入社5年以上の社員に声を掛けた。ところが営業部が大変だと噂を聞いたベテラン社員は首を縦に振らない。手当を付ける、と給料で釣ろうとしたがそれも駄目だった。仕方なく去年入社したコに話を持ち掛ける。ほんわかした綿菓子みたいな女の子、営業部に来ても潰されるかもしれないが彼女しか残っていなかった。
春先に採用したばかりの新入社員が持たずに辞め、家業を継ぐとベテラン社員が実家に帰り、営業部は人手が足りずにっちもさっちも行かなくなった。営業には出さないと公約していた営業事務の子も渉外に借り出され、またそこから退職者も出た。悪循環。勿論中途採用もしたがすぐに戦力にはならない。ギスギスした雰囲気の中、せっかく採用した社員も辞めてしまう。
「仕方なく人手に余裕のある総務部の方に声を掛けまして」
即戦力が欲しい由也くんは入社5年以上の社員に声を掛けた。ところが営業部が大変だと噂を聞いたベテラン社員は首を縦に振らない。手当を付ける、と給料で釣ろうとしたがそれも駄目だった。仕方なく去年入社したコに話を持ち掛ける。ほんわかした綿菓子みたいな女の子、営業部に来ても潰されるかもしれないが彼女しか残っていなかった。