年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

「確かに綿菓子って割り箸っていう芯があるよね」
「綾香さん」
「分かってるよ。確かにあのデパートはうるさい人もいないから新人にはうってつけだよね」


 必死にメモを取っていた彼女、覚束ない手つきでポップをチェックしていた彼女。


「でも一生懸命やってくれてます」
「そお?」


 一番やりやすい取引先で言われたことだけをしてるだけで。小学生にだって出来る。由也くんが彼女を庇うからムカついた。何だかんだ言ったって由也くんは彼女を気に入ってるんだ。


「いいコですよ」
「……」
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