年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

 物陰に隠れて数分待つと二人は出て来た。二人は守衛さんに入店証を返却すると駐車場に向かう。


「えっ……?」


 由也くんが歩きながら車の鍵を開けると彼女は助手席側に回り、車に乗り込んだ。何の躊躇いもなく、左ハンドルの運転席と助手席を間違えることもなく。


「の、乗り慣れてる……?」


 由也くんの車はライトを点けて駐車場を出て行った。時計を見れば18時、スマ乳の終業時刻。恐らく直帰だろう。私はテールランプが見えなくなるまで呆然と立っていた。




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