年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

 翌日も仕事に行く。出勤して鎌谷の俺様コーヒーを飲む。私の浮かない顔に気付いたのか飲みに行くかと誘ってくれた。

 朝会で何故か彩乃が前に立つ。部長が皆に彩乃は今週末で退職すると告げた。勿論寿退社、しばらく花嫁修行をして結婚するらしい。満面の笑みで彩乃が挨拶する。皆は拍手をする。私は喜べ無かった。可愛くない後輩とは言え、何年も一緒に仕事してきたのに。


「先輩♪」
「おめでと。仕事続けるのかと思ってたから驚いた」
「彼が仕事辞めてうちにいて欲しいって言うから」
「ご馳走さま」
「先輩、お昼一緒に食べませんか? 先輩を差し置いて退職するお詫びにおごりますう~」
「あっそ」

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