年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「な、なんか怒ってる?」
「……」
ニコニコしてない由也くん、やっぱり怒ってる。思い当たるのは、えっと。
「は、八海山一気なんてしてないよ」
「……」
「八海山をシャンパンタワーにしてないってば」
「……」
由也くんは無言だった。私は二つのコップに牛乳を注ぎ、部屋に戻る。テーブルに置いて座った。
「やだなあ由也くん」
「鎌谷さんと飲んでたんですね」
「うん。八海山を一気しろって言うから仕方なく。仕方なくだからね、だから怒らないでよ」
「そんなことで怒ってません」
「え、八海山好きじゃなくなったの?」
「そうじゃなくて」