年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
由也くんも座った。私はチビチビと牛乳を飲んだ。由也くんは出された牛乳には手を付けなかった。スマ乳製品じゃないのが気に障ったのかと思った。冷たい牛乳に酔いも覚めてきた。由也くんを見れば口元がへの字になってる。ああ、由也くんも怒るんだと思った。
「鎌谷さんとよく飲みに行くんですか」
「ん。ときどき」
「送ってもらうんですか」
「ん。たまに」
「そういえば飲みつぶれて鎌谷さんのご自宅に泊まったこともありましたね、同じ部屋に……」
「ん。でもそんなんじゃないよカマは」
「でも鎌谷さんはそうじゃないかと」
「ナイナイ。何、由也くん妬いてるの? やっだ~、可愛い」
「綾香さんっ!」
由也くんは声を上げた。夜中に酔って他の男にもたれ掛かって、気に入らないんだ。マジで酔いも醒めた……。
「だったら……だったら由也くんこそ」