年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

「綾香さんは異動の予定は無いですか?」
「うん。多分このまま営業だと思う。希望すれば他にも行けるけど、営業好きだし」


 夜にアパートに来た由也くんに尋ねられた。何処か遠くに異動になれば別れられると思ったんだろうか。


「由也くんは異動は無いよね~」
「そうですね。このまま本社です」


 由也くんはそう返事をしながら鞄から数枚パンフを出した。


「へ??」
「綾香さんもうすぐ誕生日でしょう?」
「ここここれ」


 テーブルに出されたのは分譲マンションのパンフ。都心のものや郊外のもの等、お洒落な外観の新築マンションだった。

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