年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
タダだから美味しく感じる、タダで無くなった時点でただのクッキーになる。確かに50円支払ったら50円分の価値を求める。
「私、主人と離婚しようと思ってるの」
「ぶっ……。おお奥さん??」
私はコーヒーを吹き出した。離婚、離婚って、やっぱり彩乃が原因?
「いや、あの、その……」
彩乃は結婚しました、と言おうとして辞めた。奥さんが彩乃とご主人の関係を本当に知ってるか分からないし、彩乃は結婚後もご主人と不倫し続けると宣言した。
「まだ続いてるでしょう、彩乃さんと」
「……」
「なら私と別れて再婚すればいいわ」
美味しかった筈の若い女の子は結婚して養うなどの義務を背負わされたとき美味しくなくなる、ということだろうか。