年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
 翌週、鎌谷とランチに出た。会社近くにあるいつもの定食屋。今日の日替わり定食を食べながら週末の出来事を話した。


「枕営業ってマジかよ……」


 企画にいる鎌谷にはキツい話だ。企画から材料到達から自ら道筋を付けた商品に性的付加価値を付けなきゃ売れないのも、性的付加価値を付けられたことも屈辱なんだろう。


「でも彩乃の場合、売上のためと言うよりは、カフェのご主人を好きになったからかもしれない」
「それにしてもよ」
「大口の顧客になればキャバクラ接待もあるし、その延長だと思えばいいじゃん」
「まあ、そうだけどな」


 鎌谷は大盛りご飯にがっつく。


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