年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「これだけの仲良しカップルが何年も籍を入れないのは理由がおありでしょう」
突然の突っ込みに何も答えられなかった。由也くんはスマ乳の御曹司でライバル社の私は親御さんにも会わせてもらえない、そう説明しようと思ったけど辞めた。由也くんはここに一般人として来てる。御曹司などとは言えない。
「長谷川さんはスマイル乳業さんの社員なのかな?」
「へ??」
「藤池クン、社長子息だろう?」
目を丸くした私を見てオーナーは笑った。知ってる、由也くんが御曹司だってことを。
「な、何故……」
「たまたま雑誌にね」