年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

 この4年間で彩乃は徐々に衰えを感じていた。化粧のノリが悪くなる、体重は変わらないのに体のラインが崩れてくる。裸に自信が無くなった。付き合い初めの頃は明るい部屋で平気でご主人の前で裸になれた。でも最近はカーテンを閉めた暗い部屋でしか出来なくなっていた。

 それでもまだ余裕はあった。自分と比べられる対象が10も離れた奥さんだったから。

 しかし正妻になれば今度は自分が比べられる番だ。彩乃は怖くなった。若い裸体に惹かれた男は再び若い裸体を探すんじゃないか。浮気を知った男はまた浮気をする。そしてそんなことを考えてるうちにカフェのご主人は案の定、新しい女を作っていた。で、彩乃はご主人を問い詰めた。認めたご主人にバイトのコと別れろと迫った。ところがご主人は、彩ちゃんだって旦那とヤってんだよね、おあいこだよ、と開き直った。

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