年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「何でもないよ……続けて」
「綾香さん、でも」
「いいの。抱いて欲しい」
由也くんもきっと分かったんだと思う、私が何を考えていたのかを。それまでガツガツと急いていた由也くんの手はゆっくりになった。泣き始めた私をあやすように優しく撫でる。
由也くんは私を抱き上げて寝室に行く。私の服を剥ぎ、愛撫を続ける。私はもう涙を堪え切れずにボロボロと涙を零していた。
「綾香さん」
「いいの、早く抱いて。由也くんとピッタリくっつきたい……」
由也くんは避妊具を装着し私に重なる。由也くんは必ずつける。私もこの1年きちんとピルを飲んできた。避妊しなくちゃいけない。大好きな人で生涯この人だと決めた人なのに、身篭ることは出来ない。こんな惨めなエッチがあるだろうか、こんな苦しいセックスがあるだろうか……。