年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「……俺も責任感じてる」
「カマの責任?」
「最近、話、聞いてやってないから」
「カマに責任なんて無いよ」
鎌谷は立ち上がり部屋を出ていこうとした。
「聞いてやっても解決はしねーだろうけど、聞いてくれる奴がいれば負担は減るだろ」
「そうだけど。でも」
「……悪かったよ」
鎌谷はドアノブに手を掛けて私に背を向けて喋る。
「カマのせいじゃない」
「俺のせいだっ」
「違うっ」
「いんだよっ、お前は黙って甘えてりゃ!」
「カ……」
鎌谷はそう言い捨てると部屋を出てバタンとドアを閉めた。