年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「お茶でも飲むかい? そんなに汗かいちゃ喉カラカラでしょ」
「はい……」
美味しい黒豆番茶をもらったんだよ、ちょっと待ってなね、と言って部屋を出ていく。タオルを借りて汗を拭く。しばらくして母親がお茶を持って再び現れた。差し出されたお茶を両手で囲う。一口啜って、はあ、と息を吐いた。
「美味しいです」
「でしょ?」
二人でズズーッと啜る。暖かいお茶、体にも心にも染みた。
「うなされてたのかい?」
「はい……」