年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
『ね、もやし君』
『ぼ、僕ですか?』
『君しかいないでしょ』
『はい……』
『1週間ガンバってここの店に来てみなよ?』
『ええ?』
『そしたら店長さん、これ置いてくれると思う』
『……』
もやし君は返事をしなかった。はあ、やっぱり持たないな。
『スーツじゃなくてさ、作業着とか会社にあるでしょ。それ着て朝一番に』
『……』
『もやし君』
『はい……』
私も敵に塩を送ってんだか。