年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

 そのベテルギウスは割と地球から近い位置にある。もし超新星爆発を起こしたともなればかなりの明るさになるだろう、とオーナーは説明した。


「中には月位の明るさになるとか、太陽並に明るくなるという試算をしてる研究者もいてね」
「月、太陽……」
「空に月が二つあったら楽しいかもしれない。でも太陽が二つあったらどうなるだろうね?」
「倍明るい!」
「はっはあ~。長谷川さんはポジティブ思考派かな」
「よく言われます」
「方向、つまり季節に寄ってはベテルギウスは夜に空へ上がる。つまり昼夜太陽が上がることになる。そうなると植物や動物にどのような影響があるか計り知れないだろうね」

 その大爆発も長くは続かない、せいぜい1ヶ月弱。明るさはあっても熱量はほとんど無いから実際に影響は少ないと考えられている、と説明されてホッと胸を撫で下ろした。
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