年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「超新星爆発がどうかしましたか?」
「あ、ううん。ベテルギウスが爆発しそうなんでしょ?」
「ええ」
「どんなふうに光り輝くのかなあって」
由也くんはオーナーと同じことを説明した。今花束を渡したのも知らないかのように、夢中になって説明する。目を輝かせて話す由也くんは少年のようで可愛かった。こんな由也くんを見るのももう無いかもしれない。その姿を目に焼き付ける。
「太陽が二つになるほど大規模な爆発にならないといいね」
「そうですね」
太陽は二ついらない。消えるなら何も無かったように消え入りたい。そう考えながら私は由也くんを見つめていた。