年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

「な、何? 私の顔に何か付いてる? あ、逆に何か付いてない? 目、鼻、口、眉毛、配置は悪くても全部付いてると思うけど」


 ああ、そうだ。別れ話がもつれて殺人事件も起きる。きっと殺気立つ由也くんに私は首を絞められるかもしれない。それでもいいか、由也くんに殺されるなら本望だ。


「やるなら一気に絞めてね、私……えっと言い残すことは」


 いや待て、私が絞め殺されたら由也くんは犯罪者になる。


「や、駄目だよ。由也くんを犯罪者にする訳には」
「僕の自宅に来ませんか?」
「だから部屋でネチネチと殺されるのは……へ??」


 自宅……? 

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