年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
今、由也くんは自宅と言った。由也くんは私の手をぎゅうっと握った。
「父に会ってください」
「な……何言ってるの」
由也くんは更に真っすぐに私を見つめる。
「綾香さんを恋人として父に紹介します」
「へ?? 由也くん気が狂った?」
「狂ってません」
「だって……」
ライバル会社に勤める私が由也くんと付き合ってたと知ったら父親は逆上するに決まってる。ライバル会社の女と接点があるなんて危機管理意識が低すぎると。言われるだけならいい、由也くんにも私にも必ずや拳は飛んで来る。