年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

 それでも拳で済めばいい、それで綺麗サッパリ流してもらえるなら。しかし深いトラウマを受けた人間がそうそう軽く流せる筈が無い。そんなことも分からない息子に社の舵を任せられないと判断されたら……。


「だ……」


 由也くんは勘当される。由也くんは副社長の座を追われる。ご両親は由也くんを失う。


「駄目だよ!」


 由也くんが今までやってきたことが無駄になる。由也くんのご両親だって事情で仕方なく自分から追い出したとは言え、由也くんがいなくなったら悲しむ。

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