年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「綾香さんなら大丈夫」
「へ?」
「綾香さんはそのまま、飾らなくていいから」
「あ……うん」
「うん、って言いましたね?」
「うん。……ええっ?、や、そのそれはっ!」
ニコニコと笑う由也くん、からかってるのか気遣ってるからなのかは分からない。でもいい、この笑顔があれば乗り越えられる気がする。ただの直感。
由也くんは私の手を握る。私ももう片方の手を重ねて、由也くんに微笑んだ。