年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「私、遊ばれたんかなあ」
「そうは言ってねえ」
「反対されるの分かってたんだしさあ」


 由也くんもこういう和食、好きそうだって来る度に思う。こんな煮付けが作りたいって思う。でもそう考えたって、もう由也くんに食べさせる機会もない。来週末デートしたらサヨナラだ……。


「若い頃は見えなかったもんが歳を取るに連れて見えたってこともあるよ。で、本当に別れんのか?」
「うん。来週末約束したからそれで終わりだと思う」
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