年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
途中昼食を挟んで次に向かったのは陶芸で有名な街。確か1年ぐらい前に来た。昔ながらの店に混じって若手作家の小洒落た店に入る。お揃いの湯呑みを買った新進作家の店だった。各々にあれこれ物色していたのに、結局色違いのコーヒーカップを手にしてしまい、互いに苦笑いした。
そして次に向かったのは川沿いにイルミネーションが飾られた蔵の街。前回来たのは2年前の冬だった。もう空は暮れていて、大きな杉の木に白一色の電飾が飾られている。舟運の川辺の欄干にも電飾が施され、川面にもそれが移り込んでいた。揺れる水面に光が揺れる。前に来たときに寄った蔵の洋食レストランで夕食を取る。そのとき売り切れで食べ損ねたクレームブリュレを注文した。コックさんが目の前でコテで焼き目を付ける。ジューと湧き上がる煙に二人で声を上げた。
夕食の後は都内へ戻る。これでデートは終わりだと思ったら由也くんはホテルに部屋を取ってある、と都心へ向かった。