年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)


「ここ……」
「うん」


 由也くんと初めて結ばれたホテル。3年前、冬のボーナスが出たからって由也くんは奮発して予約してくれた。スイートではなかったけど高層階の部屋、私のために予約してくれたと思うと嬉しくて、ロビーでビービー泣いたのを思い出した。

 チェックインを済ませ、エレベーターに乗る。ガラス張りのそこから宝石箱を散りばめた夜景が広がる。そしてエレベーターを折り、部屋に向かう。あの時と同じ部屋だった。

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