年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「由也く……んぐっ」
自然と重なる唇。何度も何度も向きを変え、次第に熱くなる。誰に見られたっていい、馬鹿ップルだと思われてもいい。夢中で由也くんの唇を貪った。
しばらくしてどちらからともなく唇を離すと、由也くんは車で来たからと私を駐車場のほうに誘導した。無言のまま由也くんの車に乗る。由也くんは行き先も告げずに車を発進させた。
走る道路からして、きっとアパートまで送ってくれるつもりなんだろうと思った。私は俯いていた、由也くんの顔を見るのが怖かった。無言の空間が怖かった。信号待ちで、送ってくれてありがとう、とか、キスしてごめんなさい、とか言おうと何度も思った。戸惑う一方で、アパートに着いたらサヨナラだろうか、そう思うと信号が黄色になるのが有り難く感じたりした。僅かな時間でも隣にいたい。
自然と重なる唇。何度も何度も向きを変え、次第に熱くなる。誰に見られたっていい、馬鹿ップルだと思われてもいい。夢中で由也くんの唇を貪った。
しばらくしてどちらからともなく唇を離すと、由也くんは車で来たからと私を駐車場のほうに誘導した。無言のまま由也くんの車に乗る。由也くんは行き先も告げずに車を発進させた。
走る道路からして、きっとアパートまで送ってくれるつもりなんだろうと思った。私は俯いていた、由也くんの顔を見るのが怖かった。無言の空間が怖かった。信号待ちで、送ってくれてありがとう、とか、キスしてごめんなさい、とか言おうと何度も思った。戸惑う一方で、アパートに着いたらサヨナラだろうか、そう思うと信号が黄色になるのが有り難く感じたりした。僅かな時間でも隣にいたい。