彩られたクチビル
呟いた瞬間に降ってきた彼の唇。こんな形で二人の初めてのキスを交わすなんて。



顔を背けようとするのに追ってくる彼のキス。唇をこじ開けられて強引に絡められるそれに逃げ場を失い、与えられる熱に吐息が漏れる。




唇を離した二人の間に透明な糸が引いていた。




「バレたのか?謝ればいいのか?どうすればお前を俺のものにできる?金なら用意する。だから・・・旦那と別れてほしい」




必死な顔で言う彼の言葉を全く理解できずに目を丸くする私。



バレた?謝る?旦那?
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