続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
初夏の日差しが眩しさを増す中翌週から試験は始まり学校ではあちらこちらで教科書や参考書を広げる光景が教室で見られるようになった




今回の試験は難しい・・・・という噂が流れたためみんな前々から勉強していたのかかなり平均点が上がったようだ




試験一週間前から部活動も休みになった為校庭がガランとしていて少し物淋しいけど・・・・




それが試験中だということを嫌でも感じさせた



・・・・で今日は試験最終日、試験お疲れ様ってことで慎ちゃんたちとこの間行ったケーキショップへ茜ちゃんたちと行くことに・・・・




蓮は、放課後うちのお父さんの会社へ早速顔を出すことになっているらしく・・・珍しく女子三人での放課後となった




楽しんでこいよ!と言いながら頭を撫でて組員さんが迎えにきた車に乗り込む蓮を見つめる




なんだかそのまま遠くに行ってしまうような気がして胸が苦しくて妙に淋しさが込み上げてきた




でも、二人に落ち込んでる姿を見られたくなくてケーキショップへと急ぐ




茜ちゃんのお迎えの車に三人で乗り込むと自然と夏休みの話題になった



車内でも夏休みのことで盛り上がる中、茜ちゃんがふいにあたしの肩を抱いた




「莉子!淋しいときは淋しいって言っていいんだよ~あたしらの前で無理すんな!蓮と離れることが辛いんなら思いっきり泣いていいんだよ、我慢してると体に悪いしね」




「茜ちゃんの言うとおり!莉子ちゃんもっと我が儘言っていいんだからね?」





二人の優しさが心に染みて友達っていいなって感じるひと時だった



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