続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「買い物終わったら必ず連絡して来い!俺が迎えに行く・・・それともし万が一変な奴に絡まれたりしたら茜の護衛の者に言うんだぞ、大きな声で助けを呼べ!それでもダメだった場合は
これを鳴らすんだ」



蓮はそう言うとあたしの手にそっと何かを置いた



ピンク色のキーホルダーで丸い形をしていて・・・・これって・・・



「もしかしてこれってぼ・・・防犯ブザー?!」




「駅前だから警察署も近いしこの音が鳴り響けば大概の者が気が付くだろ?いいか、なくすんじゃねえぞ?」



予想外のことで正直面食らってるあたし・・・



まさか防犯ブザーを預けられるとは・・・蓮の驚きの行動に思わず笑みを浮かべた



あたしってそんなに危なっかしいかな?



小学生じゃあるまいし・・・・こんなの預けられなくても大丈夫なんだけど!



でも、いつになく蓮の真剣な顔の前に返すことをためらうあたし・・・でもねえ防犯ブザーってちょっと笑えるかも・・・



「何、笑ってんだ?」




「ふふっ・・・蓮、なんかお父さんみたい」




「は?お父さんだと?」




蓮が大きな声を上げるとにやりと口角をあげて悪戯っぽく微笑んだ



たぶん・・・・こんな顔をした時の蓮は色々な意味で危険かも・・・
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