続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「若、どうしますか?あいつらいいんですか・・・?」



「雑魚は放っておけ・・・それよりも莉子の荷物車に積んでおけ」



蓮は抱きしめたまま耳元で話し出す



さっきの男が耳元で話した時にはあれほど嫌だったのに・・・



その声が心地いいと思うのはたぶん蓮のことが大好きだから・・・・だよね



「まったく・・・・油断も隙もねえ、だから女だけで買い物なんて心配だったんだよ・・・」




「蓮・・・・・」




「俺が一年もの長い間、いなくても莉子本当に大丈夫か?出来ることならアメリカに連れて行きてえ」




蓮の呟きがいつまでもあたしの耳に残る



一緒にアメリカに行く・・・・それはたぶん無理なんだってことはわかってる




でも、そう思わずにはいられないほど蓮は苦しんでいたのかも・・・



あたしは強くならなくちゃいけない!蓮を信じているから




帰りの車の車窓を見つめながら流れる景色を目で追った




あと何日蓮と一緒にいれるんだろう





きゅっと苦しくなる胸の内をを悟られないように蓮の手をそっと握りしめた

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