続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「ねえ・・・・ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかしら?もしかしてふたりは恋人同士?」




「はい、莉子が高校卒業したら結婚する約束をしています」




「そう・・・・」



白いスーツ姿の陽子さんは長い髪をかき上げるとちらりとあたしのほうを見る



ふいに目が合って驚いたあたしは目が合った瞬間咄嗟に目を逸らした




なんだか・・・・この陽子さんって女の人あたしの苦手なタイプかも




なんでも見透かされそうな瞳にたじろぐあたしがいた



「もう一つ聞くけど自分の母親が不倫して産んだ子供の墓参りに来るって・・・・どんな気持ちなのかしら?あたしだったら心穏やかではいられないなって思うけど、あなたももしかしてお母様に似て神経が図太いのかしら・・・・」



「よ・・・陽子!」




航さんの声が墓地に響き渡った



神経が図太いって・・・・この人何を言ってるんだろう




あたしは純粋に短い一生を終えた弟に逢いたい・・・墓参りをしたい



ただそれだけなのに・・・・




お母さんにお父さん以外に好きな人が出来て子供まで出来てしまっていた




そのことには正直言ってとてもショックを受けたけど・・・・でも・・・
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