続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
好きな人に抱かれることがこんなに嬉しいことだったなんて知らなかった



蓮のことは大好きだけど、前より一層愛おしさが増したような気がする




昨日のことはたぶん一生忘れられないと思う




お風呂場の鏡に映る自分にそっと笑いかける




今日のあたしは昨日の自分より数倍幸せそうに見えた



お風呂場から出るとTシャツに短パンを履いて髪をピンでまとめる



エプロンをして冷蔵庫に手を掛けようと手を伸ばすと蓮の慌てたような声が響き渡った




「莉子!莉子!!」




「あ・・・蓮、起きたんだ」




あたしが微笑みかけると急ぎ足で駆け寄る・・・・すると愛おしそうな表情を浮かべて後ろからぎゅっと抱きしめた



「起きたらいねえから・・・・めちゃくちゃ焦った」




「えっ・・・なんで?あたし何処にも行かないよ、お腹すいたなって思ったから何か作ろうと思っただけだし・・・ってかどうしたの?」





「いや・・・俺おかしいよな、ここ莉子の家なのに何処にも行くはずねえのに・・・自分の傍にいねえだけで不安でしようがねえ・・・」




俺・・・莉子依存症になっちまったのかも・・・そう言いながら微笑む蓮が愛おしくて暖かな手をそっと握りしめた
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