続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「あいつらしいでしょ・・・・・誕生日が元旦だなんてさ

だから子供のころからお正月と一緒にお祝いされてついでに祝うみたいで


ゆっくり祝ってもらったことがないっていうからなんか可哀そうって思っちゃってさ



・・・・・で去年の大みそかに夕方の6時に駅前の噴水のところで待ち合わせてたんだけど



あたしその日に限って朝から体調が悪くってさ・・・・喘息の発作も久しぶりにでちゃって



とても行けるような状態じゃなくって急いで蓮のお姉さんの香織さんところの救急外来に


行ったんだけどめちゃくちゃ混んでてね・・・・あまりにも体調悪くって頭からあいつとの



約束なんてぶっとんじゃってさ、診察してもらってなんだかんだしてたら気付いた頃には



夜9時を回ってて・・・・あたしが気が付いて携帯の電源入れて車で向かった頃には



もう10時近かったかもしれない、もういないだろうな・・・・悪いことしたなって



思ってプレゼント握りしめていったら・・・・・あいつ噴水の前で寒そうにして



携帯片手にうろうろしながらあたしのこと・・・・待ってた」




・・・・・茜ちゃん



その時のことを思い出したのか目が少し潤んでいるような・・・そんな感じがしたけど・・・



茜ちゃんは溜息をひとつつくととニッコリ微笑みながら再び話し出した




「大晦日、少し雪がちらついて寒かったの覚えてる?5時間近くもずっとあたしのこと


待っててさ・・・それなのにあいつあたしを見つけると子犬みたいに駆け寄ってきて


やっときた~!なんて言っちゃってさ」








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